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26歳計画(第5刷) / 椋本湧也
¥2,200
世界各地で暮らす26歳たちによる「26歳」をタイトルにしたエッセイ集。料理人から宇宙工学者、俳優から機動隊員まで、総勢48名の等身大の文章が掲載されています。 ーー《「26歳」をタイトルにした文章を自由に書いてください。書き終えたら、あなたがいちばん魅力的だと思う26歳の知り合いにこの企画をつないでくださいー》 沢木耕太郎さんが乗合バスでユーラシア大陸横断の旅に出たのが26歳。高校生のときに『深夜特急』を読んでからというもの、「26歳」という年齢は自分にとって特別な響きを持ち続けてきました。 そしてやってきた26歳。奇しくも世界的なパンデミックが襲来し、渡航はおろか、家から出ることすらままならなくなってしまった。そんな「旅の適齢期」に、この世界の26歳たちは一体何を考えているのだろう。身体的な移動が制限される中で、この想いを言葉にのせて、彼らに会いに旅に出てみよう。そしてその出会いの足跡を一冊の旅行記にしてみよう。そう思い立ったのです。(「はじめに」より) ちょうど26歳の方も、これから26歳を迎える方も、もう26歳は過ぎてしまった方も。 「26歳」にあなたの想いを馳せながら、じっくりと読んでみてください。 本文:212ページ 発行・著者:椋本 湧也 ブックデザイン:脇田 あすか
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日常をうたう 〈8月15日の日記集〉/ 椋本湧也
¥1,650
SOLD OUT
当店でもお取り扱いしてきた『26歳計画』や『書簡集 それでも変わらないもの』の作者・椋本湧也さんによる新作は、椋本さんと同世代の27人が綴った「8月15日」の日記集。 ------------------------ ”戦争が終わって、電気つけてもいいって、黒い布切れを取った時にね、もう一番嬉しかった。ああ明るいなーと思うた。20 色とか、そんなんやったよ?空襲で狙われんようにこんな筒みたいな黒いのを垂らして真下だけしか明るくないの。だからいちばん嬉しかったんが、明るかったこと。” (椋本さんのおばあさまへのインタビュー音源より) ------------------------ 実は、ご縁をいただき、わたしも寄稿いたしました。 寄稿したというより、参加した、という方がしっくりくる気がしています。 いただいた企画書に書かれていた 「戦争とは日常を奪うものであり、なにげない日常こそが僕たちを存在させてくれているんじゃないか、と。日常を味わい、日常をうたうように描くことは、戦争へのひとつの抵抗になるかもしれない。」 この一文を読み、深く共感しました。 そして、個人ができる戦争への小さな抵抗として、参加を希望しました。 みなさんは2023年の8月15日に何をして過ごしたか、覚えていますか? この日は台風が関東周辺に上陸し、みんながすこしそわそわしながら過ごした日でした。 こうして意識的に記録をしないと、365日のうちの1日のことなんてすぐに忘れてしまうのです。 それはつまり、すぐに忘れてしまうほどわたしたちは平穏な日々を過ごせているということ。 この日記集に書かれている27つの生活もそう。 だれひとりとして命の危険を感じるような大事件は起こっていません。 そんな何気ない毎日を、これからもできる限りすこやかに重ね続けていけたらと静かに願います。 装丁は古本実加さん。表紙をめくると三瓶玲奈さんによる装画がきらきらと光り、その小さなきらめきに心がときめきます。思わずパラパラとしたくなる紙のやわらかさも良いです。 寄稿者による日記の朗読を収録した『音声版』もぜひお楽しみください。 https://podcasters.spotify.com/pod/show/utau0815 発行・椋本湧也
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【再入荷】声を灯すZINE BEACON vol.3
¥1,540
SOLD OUT
"不機嫌な時代" をサバイブするわたしたちへ。 平成世代38名によるエッセイ、小説、短歌、写真、漫画、インタビュー等が収録された濃密な1冊。 当店店主も「大丈夫でいるためのファズギター」という音楽コラムを寄稿いたしました。 言いたいけど言えずにいることを、代わりに歌ってくれる人がいる。そんな "声を上げることを恐れない" 人達にずっと憧れて、救われてきました。 「みんなみたいに」がうまくできない。だからといって、ひとりで突き進んでいくこともできない。口だけで意気地のなかった自分へのアンサー要素も含みつつ、「今こうして自分が進みたい道へ歩み出せているのはあなたたちのおかげです」と、敬愛するアーティスト達に感謝しながら書きました。 編集長・石垣慧さんによるまえがき「どのページもスイスアーミーナイフみたいにささやかで、そのくせなんだか頼もしい。」という表現が本当にぴったりな作品だと思います。 【執筆者】小沼理 / 依田那美紀 / 窪田悠希 / 神田匠 / 塗木拓朗 / 仲西森奈 ほか全38名 発行:BEACON編集部
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【再入荷】とある暮らし / miyono
¥2,530
SOLD OUT
作者の miyono さんが現在拠点にされている福井県で、実際に街を巡り、またSNSで協力を仰いだ10代〜90代の男女50人に行ったインタビューの記録。 この本に出てくるのは、テレビで見かける有名人やどこかの会社の経営者などではなく、福井の街で暮らす「ふつう」の人達。 そういう人達が日々をどのように過ごし、何に夢中になり、何に怒るのか。 また、自分が暮らす街に対して何を思うのか。 口語や方言をそのままに、ひとりひとりの「声」を掲載しています。 この本を読んでいると、知らない土地に住む知らない誰かのはずなのに、だんだん興味が湧いてきたり、「うんうん私もそう思う」なんて思わず頷いてしまったり。 なんだか、たまたま入ったお店で聞こえてきた近くの席の会話をつい聞いてしまうのと似ている気がします。 「この人はどんな人なんだろう?」 「福井の街ってきっとこんな感じなんだろうなあ」と想像しながら、会話のリズムをお楽しみください。 2021年3月・刊 本文:514ページ 発行・mizōchi 著者・miyono